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CD 葵トリオ/ベートーヴェンピアノトリオ全集(Ⅰ)

葵トリオ
秋元 孝介(ピアノ)
小川 響子(ヴァイオリン)
伊東 裕(チェロ)
録音:2023年8月16~18日 新川文化ホール(ミラージュホール)

ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 作品1-2
  Ⅰ.Adagio-Allegro vivace
  Ⅱ.Largo con espressione
  Ⅲ.Scherzo:Allegro
  Ⅳ.Finale:Presto
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調「街の歌」作品11
  Ⅰ.Allegro con brio
  Ⅱ.Adagio
  Ⅲ.Thema:Pria ch’io l’impegno(Allegretto)
ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 作品70-2
  Ⅰ.Poco sostenuto-Allegro ma non troppo
  Ⅱ.Allegretto
  Ⅲ.Allegretto ma non troppo
  Ⅳ.Finale:Allegro

2018年第37回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で、日本人団体として初の優勝を受賞したピアノ三重奏団の”葵トリオ”。6枚目のCDが発売されました。結成10年、今回はベートーヴェン:ピアノトリオ全集に取り組んでいます。3年かけて全曲が録音されるというプロジェクト第1弾です。
葵トリオの演奏会では、生演奏の機会が少ない作品も聴くことができるのも嬉しい発見です。

テクニック、音楽性の素晴らしさは言うまでもなく、毎回その真摯な取り組みに心を打たれます。音楽を聴くことで、曲の新しい景色まで見せてくれる、そんな類まれな演奏家です。それをピアノトリオという楽曲に光を当てて、これからも成長し続けてくれるのではと思います。

CDの紹介でした。失礼しました。
先日芙々美先生が演奏会でCDを購入。サインを頂いてきました。

今回は第2番・第4番・第6番。
第4番は「街の歌」として有名です。オリジナルはクラリネット三重奏(クラリネット・チェロ・ピアノ)。ヴァイオリン用にベートーヴェンが編曲しています。第3楽章は、当時ウィーンで大評判のヴァイグルのオペラ《船乗りの愛》のアリアが主題として使われています。思わず口ずさむような軽快な曲を、変奏の達人と言われるベートーヴェンと、多彩な音色やテクニックを持つ葵トリオが楽しませてくれます。

古い名演も、これから羽ばたく新しい演奏家の演奏も、You tubeなどで手軽に聴ける昨今、CDの楽しみはと考えました。。。
いつも思うのは、選曲や順番、曲間のタイミングなど全曲を聴くことで演奏会のように感じるということです。また、CDジャケットのデザインや、何といっても解説を読むのも醍醐味の一つです。今回のプログラムノート(奥田佳道:著)は興味深い内容ばかりで素晴らしかったです。
すべてがトータルで1つの作品ですね。

奥田氏が葵トリオに向けた言葉にある通り
”ひたむきに、深く、でも微笑みを忘れずに”
そんなCDです。


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